こんばんは!!
久しぶりの専務です(^^)
今年最後のPTA会長としての会議も終わり
少し気が楽になって仕事に打ち込んでますが、なかなか手強い案件がありまして・・・・
でも、楽しくなってきました!!!
SUJ2のロール
全体焼き入れHRC60
ハードターニングで仕上げれば良いのですが焼き入れから帰ってきたロールを
汎用旋盤に上げて芯を見てみるとイビツになってる・・・・
内外径0.5ミリ(片肉0.25ミリ)づつ仕上げ代をつけてるのにダイヤルゲージの針はひどいやつで0.5ミリくらい振れています・・・・
取り切れるか???
しかし、理屈で言えば0.5ミリ以内の振れであれば取り切れるはず!!!
叩いて芯出し作業です。
重要箇所(ベアリング挿入部)のロール外径部分にダイヤルゲージを当てて振れが最小限になるまで叩いて
そのまま傘センタ用の面取りをする作業から始めます。
両サイドとも同じ作業をします。
この時点で0.5ミリ以上振れがあるものは残念ながらNGです。
NC旋盤で内径仕上げ加工をするため汎用旋盤で振れを飛ばします!!
前工程の芯出しが重要になります。
ダイヤルゲージは嘘をつきません(^^;)
仕上げ寸法まであと0.2ミリ・・・
ステ研磨(うちは切削ですが)すると取れない部分が・・・・
しかし両端面にクラウン(傾斜加工)がつくので大丈夫!!
NC旋盤にかけて内径0.2ミリ残しで仕上げてみました。
ご覧ください!!
綺麗に取り切れています(^^)v
今回の試作ロール10本中1本がNGでした・・・
これが100本なら10本がNG・・・・
不良率10%(^^;)
これでは会社はつぶれてしまいます。
改善策としては
仕上げ代を0.5ミリから0.7ミリにする。
しかし
ハードターニング内径加工でパス回数を増やすと内径研磨とさほど変わらない加工時間となりあまり意味がない・・・
焼き入れ方法を変えてみる。
材質により焼き入れに制限があるが
仕上げ代が少ない方が加工時間も短縮出来て真円度も上がる!!
何故ならば要求される真円度は0.005ミリ以内。
なかなか厳しいが
知恵を絞れば
要求精度に応える事は可能だという事です。
後はいかに効率よく早く完成させるか・・・・
これが儲けに繋がります。
さて
明日からまた色々試してみます!!!
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